日本にライブ配信ブームが到来してからしばらく経ちますが、さまざまなライブ配信アプリが登場していますよね。
日本で有名なのは、ツイキャス、17 Live、LINE LIVEなど。特にツイキャスは、ライブ配信ブームが来る前から使われてきた古株のサービスです。
しかし、結局どのライブ配信アプリを使えばいいのか迷う人も多いでしょう。
今回は古株のツイキャスを中心に、17 LiveとLINE LIVE、それぞれと比較しました!ライブ配信を始めたいけどアプリ選びで迷っているという人は、ぜひ参考にしてみてください。
ツイキャスと17 Liveの比較
ツイキャスは「モイ株式会社」が運営するライブ配信サービスで、2009年からサービスがスタートし10年が経過しました。
それに対し17 Liveは台湾に本社を置く「M17 Entertainment」が運営しており、2015年にリリース。日本では2017年にサービスをスタートしています。
サービス開始時点で6年間もの差がついていますが、どちらかというと17 Liveの方が現代の「ライブ配信」や「〇〇ライバー」の概念を急速に広めました。
画質の綺麗さ
ライブ配信を楽しむために重要なのが、画質の綺麗さ。それぞれの画質を見てみましょう。(どちらもWi-Fi環境下)
まずはこちらがツイキャスの「標準画質」で見た場合です。多少のノイズはあるものの、問題なく閲覧できます。
こちらが17 Liveの画質です。ツイキャスよりも多少画質が悪く見えますが、縦長画面が大きい影響だと考えられるでしょう。なお、17ライブでは画質の選択はできません。
画質だけ見ると、ツイキャスと17 Liveには大きな差は見られません。
ツイキャスの画面は横長のため小さく見えますが、縦長で見たり、スマホを倒して横長を大画面で見たりもできるため、見やすさにも大きな差は無いと言えるでしょう。
機能の多さ
ツイキャスの機能はとてもシンプルです。
- コメント
- ギフト(投げ銭)
- サポーター(フォロー)
- キートス
- コミュ
- ラジオ配信
- 過去配信の視聴
など
ライブ配信に必要な基本の機能に加え、キートスやコミュといったちょっと変わった機能もあります。
参考『ツイキャスの「キートス」ってどんな仕組み?やり方と支払い方法』
一方で、17 Liveにはかなり多くの機能が備わっています。
- コメント
- ギフト(投げ銭)
- フォロー
- ガーディアン
- アーミー
- ギャング
- イベント開催
- 過去配信の視聴
など(※17ライブにラジオ配信はありません)
どれもライバーやリスナーが楽しめる機能ばかり。
他のライブ配信アプリにはないガーディアン、アーミー、ギャングの3つでは、ライバーとリスナーの距離を縮める役割もあります。
参考『17ライブのガーディアンとは?なり方や仕事(役割)を解説!』
参考『17ライブのアーミーとは?なり方・解除、支払い方法やガーディアンとの違いなど』
参考『17ライブの「ギャング」って何?必須条件やギャングへの参加方法』
機能の多さに加え、ライバーとリスナーとの距離の近さに関しては17 Liveの方に軍配があがるでしょう。
ただ、ツイキャスもTwitterと連携しやすく、SNSに通じる部分もあります。ちょっと変わった機能を楽しみたい人におすすめです。
使いやすさ
ツイキャスの機能はごくシンプルであるため「何がどこにあったっけ?」と悩むことはほとんどありません。
配信専用の「ツイキャス・ライブ」と視聴専用の「ツイキャス・ビュワー」がそれぞれ別のアプリになっているのもポイントです。
一方で17 Liveは、機能が多いために「これって何?」「あれはどこ?」とアプリの中で迷子になることがよくあります。
慣れていない人は、機能がたくさん詰め込まれた雑多な画面に酔ってしまうこともあるかもしれません。
たくさん機能を揃えるのもいいですが、ライブ配信アプリはシンプルな方が使いやすいため、無駄を省いたツイキャスは使いやすいと言えるでしょう。
稼ぎやすさ
そのライブ配信アプリが稼ぎやすいかを知るには、いくつかのポイントに注目する必要があります。
- ギフト(投げ銭)は収入になるか
- 収入の分配率・還元率(ロイヤリティ)
- 収入を得るための条件
- 利用しているユーザー数
ツイキャスも17ライブもギフト機能があり、もらったギフトのポイントに応じて収入を得られます。しかし分配率には違いがあるので注意!
ツイキャスの分配率は70%。例えば1000円のギフトがあったら、700円は自分の収入、300円は運営会社の収入となります。
17 Liveの場合、分配率は約50%。自分がもらったギフトでも半分は運営会社に取られるということです。
17 Liveの分配率は知名度や公式ライバーかどうかにより変動します。
しかし、必ずしもツイキャスの方がが稼げるわけではありません。
ツイキャスで収入を得るには、過去3ヶ月間の累計視聴時間が100時間以上なければいけないので、初心者がいきなりお金を得られるわけではないんですね。
またツイキャスの場合不安なのがユーザー数。リスナーがいないと意味がないため、ユーザー数が少なければそもそも視聴しに来る人も少なくなります。
参考『ツイキャスの収益化はどうする?稼ぐための条件や設定などやり方を解説』
一方で17 Liveには稼ぐための条件がないため、投げ銭があれば収益が発生します。現在勢いのあるライブ配信アプリなのでユーザー数も多く、視聴人数に困ることもないでしょう。
以上をふまえて、17 Liveの方が稼ぐまでのハードルは低く、ツイキャスの方がファンをつければよりたくさん稼げるチャンスがある、という結果になりました。
ツイキャスとLINE LIVEの比較
続いてツイキャスとLINE LIVEを比較します。
LINE LIVEとは、あの有名なメッセージアプリ「LINE」を運営する「LINE株式会社」が出したライブ配信サービスです。
サービス開始は2015年と17 Liveの日本展開よりもやや早めですが、それでも6年の差があります。
LINEアカウントを持っていればすぐにライブ配信や視聴ができ、LINEのコアユーザーによって支えられています。
画質の綺麗さ
まずはツイキャスとLINE LIVEの画質を比較しましょう。(どちらもWi-Fi環境下)
こちらが先ほどと同じツイキャスの画質です。
こちらがLINE LIVEの画質。ツイキャスや17 Liveと比べるとノイズが少なく、クリアに視聴できます。
LINE LIVEでは動画の再生画質を選ぶことができ、Wi-Fiがないときはデータ節約モードも選べます。さらに、ネットワーク環境によって自動的に画質を変える機能も。
こうした画質の良さや利便性の高さもふまえて、LINE LIVEの方が快適に視聴できるでしょう。
機能の多さ
ツイキャスの機能はシンプル、17 Liveの機能が多めなのに対し、LINE LIVEの機能はその中間くらいといったところでしょうか。
- コメント
- ギフト(投げ銭)
- フォロー
- イベント開催
- チャレンジ
- ラジオ配信
- 過去の配信の視聴
- 有料ライブ
など
ルールを覚えなければならないようなややこしい機能は無いですが、課金して視聴する有料ライブは他のライブ配信アプリにはありませんね。
使いやすさ
LINE LIVEの配信画面もとてもシンプルで、17 Liveのようにエフェクトが多いわけではありません。
大画面かつシンプルなので「あのボタンどこだっけ?」と迷うことがなくかなり使いやすいと言えます。
ただ、過去にあった番組表や視聴予約などの機能の廃止もあり、まだまだ成長段階のアプリです。
数年前から機能が変わらないツイキャスと比べると、大きな変化があったときに慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
稼ぎやすさ
LINE LIVEで稼ぐための必須条件はありません。投げ銭に加え、視聴者数、コメント、ハートなどのリアクションも収入に影響するのも特徴です。
リスナーが投げ銭やハートをするたびにスコアが貯まり、貯まったスコアにより収入額が算出されるという独自のシステムです。
その際の還元率などは公開されておらず、すべてはスコア次第。
また収入の支払いは口座振込ではなく、LINE ポイントで支払われる点に注意しましょう。
LINEポイントは加盟店が決まっており、使えないお店もあります。普段からLINE Payで支払う人は嬉しいですが、そうでない人は使いにくいと感じるでしょう。
ツイキャスや17 Liveと比べるとLINE LIVEの方が稼ぐハードルがかなり低いですが、具体的な算出方法が非公開なので自分で計算しにくいのがデメリット。
収入の受け取りがLINEポイントでも問題ない人はLINE LIVE、計算しやすく現金で受け取りたい人はツイキャスを選ぶのがいいかもしれません。
ライブ配信アプリは自分に合わせて選ぼう!
それぞれのライブ配信アプリは、こんな方におすすめです!
ツイキャス
- グッズ販売など投げ銭以外で稼ぎたい方
- マイペースにライブ配信をしたい方
- 機能が多すぎるのが苦手な方
17 Live
- いろいろな機能で楽しみたい方
- 濃いファンを作りたい方
- なるべくたくさん稼げるようになりたい方
LINE LIVE
- データ通信量の節約や画質にこだわる方
- LINEの支払サービスをよく使う方
- 芸能人のライブ配信を見たい方
ツイキャス、17 Live、LINE LIVEそれぞれにメリットもあれば、気になるデメリットもありますので、目的や配信したい内容に合わせて選ぶことが大切です。
それぞれのライブ配信アプリのメリットを知って、自分に合うものを選びましょう!