日本のライブ配信サービスの中でも、トップに躍り出ている17ライブ。日本での事情を把握している人でも、外国の事情は知らないという人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は中国・台湾を中心に、外国での17ライブ事情を解説します!
外国での配信の様子や人口が多い中国・台湾の状況などを知ると面白い発見があるかもしれませんね。
日本と諸外国での17ライブ事情とは?
2015年、ヒップホップアーティストであるJeffが台湾に「M17 Entertainment」という会社を創業しました。
そしてM17 Entertainmentから、2015年7月にライブ配信サービス「17ライブ」が生まれたのです!
17ライブは、2017年9月に日本でリリース。その後たった6ヶ月でダウンロード数100万を突破するという快挙ぶり!今は数あるライブ配信アプリのトップを走っていますよね。
さらに、2018年6月の時点で中国・日本・韓国・台湾・ベトナム・タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシアのアジア9ヵ国でユーザー数は4000万人を突破しています。
画像:Googleマップより
本社は台湾のM17 Entertainmentですが、日本には「株式会社 17 Media Japan」という支社があります。
外国人のライブ配信はどんなもの?
日本の17ライブアプリからでも、日本人以外の外国人のライブ配信を視聴できます。
検索方法は簡単で、アプリの検索画面を開いて下にスクロールし、「世界の人気ライバー」欄から調べたい国をタップするだけ。
発祥地である台湾を調べてみると、ライブ配信中の台湾美女がたくさん出てきました。
画面の文字表記は中国語と日本語が混じっています。コメント欄は中国語でやりとりがされており、機能などの文字は日本語となっていますね。
アジア圏を中心に展開されている17ライブですが、アメリカ人やトルコ人もライブ配信をするほど、世界に広まっています。
アジア圏から外れるアメリカでも、たくさんの配信者がいました。アメリカといえどアジア人のような配信者も多く見られ、日本語のコメントに日本語で返す人もいました。
配信内容はどれも日本人の配信と同様に雑談や歌、ダンスなどのパフォーマンスが多く、日本とは配信内容にそれほど大差ないようです。
もちろん外国人の配信は中国語や英語になっているため、外国語の勉強にも役立つかもしれませんね。
日本の17ライブはココが違う!
ただ、外国の配信を見ていると日本との相違点も浮き出てきました。それはリスナーの「役割」です。
リスナーはライブ配信を視聴して楽しむものですが、日本のリスナーの中でも「ガーディアン」になる人には役割があります。
ガーディアンになったら「定期」を流したり、他のリスナーにお礼を言ったりなど、ライバーをサポートするのが日本の風習です。(詳しくはこの記事をチェック!)
一方で外国では、たとえガーディアンだろうと何だろうと、リスナーにはそういった役割がありません。
日本の風習は外国のライバーにとっては「ちょっと変わっている」のかもしれませんね。
中国と台湾の17ライブ事情
それでは、17ライブが最も活発な中国と台湾の事情はどうなのでしょうか?それぞれの17ライブ事情についても解説します。
画像:Googleマップより
日本政府は「台湾は中国の一部」だと認識しています。
しかし歴史的・アイデンティティ的な事情からほぼ独立国のようなものとなっており、本記事では「中国・台湾」と分けて記載します。
台湾は17ライブ発祥の地!
17ライブが誕生したのは台湾です。
台湾といえばタピオカミルクティーが日本に輸入されてきたり、『千と千尋の神隠し』のモデルとなった街があったりなど、日本とも繋がりのある国です。
日本では台湾だけのアプリダウンロード数は公開されていませんが、利用者に台湾人が多いことから、決して不人気ではないことが伺い知れます。
日本ユーザーと台湾ユーザーの違い
ただ、日本ユーザーと台湾ユーザーには違った特徴がありました。
2018年9月に17ライブが発表した「台湾・日本ライブ配信市場調査」によると、日本のアプリユーザーの方がアクセス時間が長く、利用者層も日本の方が若い傾向にあるようです。
さらに台湾ユーザーは女性ライバーが多く、男性ライバーは日本の男性ライバーの3分の1と少数。職業的にもサラリーパーソン・ビジネスパーソンのユーザーが多いです。
認証ライバーの数は日本の半分
さらに認証ライバーの数でいえば、台湾の認証ライバーの人数は日本の半分しかいません。
総合的にみると、17ライブは台湾よりも日本での人気が高いと言えます。
その理由は、17ライブを利用する目的の違いにあるかもしれません。
日本人は次のような目的で17ライブを利用していますよね。
- 知名度を高めて有名になるため
- (歌手やモデルなど)夢を叶えるため
- 純粋にライブ配信を楽しむため
一方で台湾人は、次のような目的をメインとしてる利用者が多いです。
- (Twitterなどと同格の)SNSとして使うため
- お金稼ぎのため
主な目的が違えば、やはり利用者数や利用時間、年齢層にも違いが出てくるのでしょう。
中国は一時期「キャバクラ化」と問題に!?
人口が多い中国では、香港を中心に17ライブの利用者が多いです。
中国・アメリカでリリースされてからたった248日で1000万ダウンロードを突破し、中国では3億人が登録するなど短期間で急成長したのです。
しかし2015年に登場した当初、若い女性がアダルト要素のあるライブ配信を行う事例が多数発生し、一時期「17ライブのキャバクラ化」が問題視されていました。
これを受け、M17 EntertainmentのCEOは「中国市場を捨てることにした」と発表。Apple Storeからアプリが削除され、利用できなくなってしまったのです。
そして2020年3月現在、中国でも再び17ライブが利用できるようになっています。中国のルールと17ライブの厳密な規制により「キャバクラ化」の問題を解消したのです。
しかし、それでも中国での規制はまだまだ厳しく、世界ライバーの「香港」を見てみても、数人しかライブ配信していません。
中国・台湾にも17ライブを発信!外国語での自己紹介のやり方
中国や台湾の事情を見てみると、17ライブが最も成長しているのは日本だということがわかりましたね。
そこで、日本にいながらも外国に向けての配信をしてみたら、外国人のファンや友達を作りつつ、外国市場の拡大を手助けできるかもしれません!
最後に外国語で自己紹介をする方法を解説します。
まずは17ライブの対応言語を確認
まずは17ライブの対応言語を確認してみましょう。
日本語を含む上記の8言語に対応しています。
ただ「対応言語」とは17ライブアプリ内の機能を何語で表記するか?というもの。
例えば日本語に設定しつつも、英語や中国語でしゃべったり、コメントしたりといったことは可能です。
外国語の勉強をしたい人は言語を変更して、いつでもその言語に触れておくと良いかもしませんね。
Google翻訳を使ってみる
中国語で自己紹介するとき、もともと中国語が得意なら困ることはないでしょう。しかしまだあまりしゃべれないのであれば、「Google翻訳」を使ってみることをおすすめします。
Google翻訳は、日本語から外国語、外国語から日本語に変換できるツールです。日本語・英語・中国語・韓国語などはもちろん、世界各国の細かい言語にも翻訳可能!
しかし日本語と中国語は文章の作りが根本から違うため、たまに変な翻訳になることもよくあります。
翻訳だけに頼らず、自分自身でその言語を勉強することも大切かもしれません。
世界公用語の英語で自己紹介してみる
中国語ができない人でも、学校教育で学んだ英語なら「多少しゃべれる、理解できる」という人も多いのではないでしょうか?
英語は世界公用語ですから、国を問わず理解できる人がたくさんいます。中国・台湾と地域を限定することもないため、英語で自己紹介すればまず間違いないでしょう!
英語や中国語に限らないことですが、つたない外国語でも一生懸命伝えようとする姿勢があれば、相手にはきちんと伝わるものです。
外国語を使うことに臆病にならず、ぜひ挑戦してみてください!
17ライブはやっぱり人気!中国・台湾ユーザーもチェックしてみよう
国によってさまざまな事情はあれど、17ライブが人気のライブ配信アプリであることに変わりはありません。
たまには中国や台湾のユーザーもチェックして、どんな配信が人気なのか?どんなパフォーマンスをしているのか?など、参考にしてみるといいですね。
外国語ができる人は積極的に外国ユーザーとコミュニケーションを取ってみることで、国をまたいだ17ライブの楽しみ方を発見できるでしょう!